日本とフランスの国際問題にまで発展した、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン氏が日本からレバノンに脱出していた事が報道されました。
ゴーン氏は65歳で日産自動車の元会長であります。
みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した罪、そして日産の資金を不正に支出させるなどした特別背任の罪で起訴されました。
しかし、ゴーン氏は日産自動車の赤字経営を立て直した敏腕経営者でもあるのです。
これは日本がフランスに日産自動車を引き渡さない為に、勃発させたような非常に不可解な国際事件だと私は思っております。
メディアや芸能人コメンテーターからは散々な言われようですが、完全にゴーン氏の方が一枚上手であったのは間違い無いでしょう。
ゴーン氏の弁護士も寝耳に水の情報
ゴーン氏の弁護人もレバノンに脱出されていたことを知らされていなかったようです。
もはや日本での信頼出来る味方は誰もいなかったのかもしれません。
ゴーン氏が伝えたい事

ゴーン氏のレバノンでの声明です。

私はいまレバノンにいます。もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります
もはや有罪から逃れる事が出来ない事が分かっており、日本の法律、そして裁判で闘う事自体が無意味だと悟ったのでしょう。
負けると分かっていて裁判に臨むのはとても合理的とは言えないです。
そして日本の法律ではゴーン氏は犯罪者として扱われています。
しかし倒産寸前の日産自動車を救ったのは事実であり、その後のゴーン氏の扱われ方に何か違和感を感じる事が出来ます。
捕まった経験がある人にしか分からない心情

かのホリエモンも2006年に証券取引法違反容疑で逮捕された事があり、ゴーン氏の心情を痛い程分かっているようです。

ホリエモンは過去に犯罪を犯した人ではありますが、そこには様々な人間関係などの裏切りやハメられたとも言える背景があり、結果論として逮捕されています。
しかし日本は法治国家である以上、見逃す事が出来ないのも事実であります。
そんな過去を持っていても、今現在ではしっかりと表舞台に戻ってきており社会的に認められて活動が出来ているのも事実です。
私の考えとしては犯罪者だからと言って一括りにしてしまうのも何か間違っているような気がしてならないです。
ゴーン氏からの教訓:人生は生き残る事が最優先事項である。

日本は法治国家であり、日本に住む以上は法律に則り生きていかなければなりません。
たとえ法そのものが根本的に間違っていたとしても、決められた法律の前では誰しもがそれに従って裁かれます。
勝てる見込みがなければ、生き残る為に自分の有利な国へ何とか渡航することを考えるのは非常に合理的な考え方だと思いました。
ゴーン氏の背景事情を全て知っているわけでもありませんが、直感的にこの事件には違和感を感じます。
これからのゴーン氏の声明には非常に期待しております。
日本の報道をそのまま受け入れるのでは無く、何が正しくて何が悪いのか、世界的なマクロな視点から判断する必要があるのかもしれません。
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