
超大手企業の「電通」さんですが、以前違法労働をさせて新入社員を自殺に追い込んだ事件がまだ記憶に新しいと思います。
有罪判決を言い渡されて、今後の労働環境は良くなるかと思いきや、実は今現在も違法残業をさせていたとの事だそうです。

私の知り合いから聞いた話なのですが、電通で働く社員から言わせると、そのような労働環境を創業時から続けてきたからこそ、今の電通という大きなトップ地位を築いてこれたとも言われているようです。
違法残業の罰金は軽い
結局のところ企業が有罪判決を言い渡されたところで、「労働基準法違反罪」にはなりますが罰金はたかだか50万円程度でしかないのです。
人一人の命を奪ったとしても、その程度の処分でしかないという現実です。
企業の業績や利益から考えるとその辺りの金額では、もはや罰金も経費の一部にしか見ていないのではないでしょうか。
ちなみに私の前職は日本郵便で集配をしておりました。
ここ最近で以前の職場の同僚の話を聞くと月の残業時間の上限の45時間を超えてしまう者が沢山出てると伺いました。
それを超えてしまうと残業することすら出来ないので、出勤の何時間も前からサービス残業で働いて、休憩もまともに取らずに仕事を続けている現状だそうです。
数字さえ誤魔化せれば公に処分される事がないので、そのようにするのが当たり前となっています。
やはり大手企業からしたら、社員は替えの効く労働力(消耗品)としか見ていないので、違法残業させたところで罰金50万円で済むのなら、それを支払った方が合理的なのかもしれませんね。
それでも大手企業に入社したい人はいくらでもいるのですから、特段問題があるわけでもないのです。
合理性を求めるなら確かに理にかなった管理体制なのかもしれません。
道徳的にどうとかは、完全に別次元の話ですが。。。
無くなった社員の母親の心境
過労自殺をしてしまった社員の母は、このような以前と変わらない労働環境を目の当たりにしても驚きは無かったそうです。

昔から引き継がれてきた社風でもあるので、そう簡単には是正されるとは思っていなかったそうですね。
しかし、日本企業がこんな文化で本当にいいのだろうかと疑問に思えてきます。
これから就職を希望する学生達の未来がとても暗く思えてきます。
日本でサービスを受ける側として暮らすなら素晴らしい国なのかもしれませんが、働き手側が死と隣り合わせのような労働環境で、果たして国が発展するとは到底思えません。

それが海外の方から見てもそう思えるのだから尚更ですよね。
日本はオワコンなのか?

現状の日本では「若者は近い将来暴動を起こす」とまで言われています。
沈みゆく日本では、このようなサービス残業や長時間労働が当たり前でもありますし、日本を良くしていこうと思う気持ちを持っていても、そう簡単には変えられないと思います。
そうであるならば、正直なところ早い段階で日本を脱出して海外で暮らした方が、皆幸せになれるのかもしれないですね。
日本は旅行に来て、サービスを受ける側としてだけで来た方が満足度は高いのだと思われます。
本来、私たち人間は幸せになる為に生まれてきたはずなのでは無いでしょうか。
日本という国は、もっと働き方について今一度よく考える必要があると思います。
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