「10年以上尽くしたのに、まるで使い捨てでは無いか」と現在問題に発展している、テレビ業界の闇がニュースで取り上げられています。
契約終了の恐怖。10年尽くそうが報われない世のシステム。
これは派遣契約スタッフと言うシステムそのものが、このような結末を迎えるように、最初から切ることを目的にしたシステムが問題なのです。
テレビ朝日の「報道ステーション」が2020年の春に社外スタッフ約10人との契約を終了することを宣言したものです。
2019年には同番組内でセクハラなどのハラスメント問題で、テレビ朝日社員が懲戒処分を受けています。
一度番組を解体し「体裁刷新」という大義名分を掲げた上で、テレビ朝日の社員の人事異動が行われました。
その中に盛り込まれたのが、外部スタッフ10人の契約終了という決定でした。
10年尽くそうが契約雇用は使い捨てに過ぎない制度。
この契約終了という宣言の後に、番組内に残るスタッフの中でも異様な緊張感が漂っているようです。
「急に契約終了が告げられたことで、番組に残る人の中にも不安や不信感がある。番組内では早速萎縮(いしゅく)が始まっていて、『番組上層部に睨まれたくない』『事を荒立てるのはやめよう』という雰囲気がある。言論機関とは思えない、最悪の環境だ」
出典:HUFF POST
契約終了により、もはやこれからまだ働き続けることが出来るスタッフ達にも、次は自分が対象にされる可能性があることから、余計な発言が出来ないようになってしまったのです。
もはや言いたいことも言えない言論機関であり、今後の報道自体にこれから忖度(そんたく)制度が存在するようになると言っているのと同じでは無いでしょうか。
本当に世に伝えたい情報を報道番組が伝えることは、これから無くなるような気がします。
会社にとって都合の良い情報だけを世の中に提供出来れば良い。
もはや日本社会の流れがそのように進んでいるのです。
そして歯向かうものは切られる。あとは自分たちで何とか仕事を探せということでしょう。
現場スタッフはどこの会社も大概使い捨て要員。
どこの会社も現場スタッフは所詮使い捨てに過ぎないことがよく分かるニュースです。
私も以前は契約雇用で今を生き延びてきた経験があり、契約終了を宣告されて仕事をまた1から探さなければならない苦痛を経験をしてきました。
しかし、このことに言えることは当初の雇用契約自体が、何かあればいつでも切れるという雇用の為、法律的にも違法で無いのが原因です。
そう。違法で無い限り、人権も何もあったものでは無いというのが今の雇用システムなのです。
それは何年勤めようが数ヶ月だろうが、要らなくなったら切れば良いだけのシステムなのです。
一応は「新聞労連」「民放労連」「出版労連」などの労働組合が率先して集会などを開いて何とかしようとは試みてはいるようです。
労働組合がどの程度信用できる団体なのかは、私には分かりません。
少なくとも以前勤めていた日本郵便での労働組合に、退職を決意した上で、会社の不合理などを伝える為に様々な働きかけを行いましたが、結果的にズルズルと何も進展がないまま終わりました。
そのまま転職が先になってしまい、「異議申立て」に対する返答も一切ないまま私は退職をしました。
そう考えると「労働組合」という強制的に搾り取られる会費なんぞは、所詮はレクリエーションという名の組合員上層部の飲み食いの為の金に消えて無くなっているだけなのです。
かんぽ生命の詐欺事件や、上層部の横領事件等の不正行為が世に出てくることを考えると、そのように考えるのは合理的であります。
またその事に対して怒りや敵意を剥き出しにしたところで、何も解決には至らないのです。
嫌なら会社を辞めるしかない。
結局辿り着くところは、ただそれだけなのです。
そういうわけで、私は最後までやれることをやってから、止むを得ず転職をしました。
結論:自分の生活費は自分で生み出すしかない。
このように失業者がどんどんと溢れる日本ですが、もうこのような社会システムになっている以上は、会社の収入だけに頼る事がいかに危険かが理解出来ると思います。
正社員に関しても大企業が黒字だろうが早期リストラをバンバンと打ち出しています。
雇用形態に関係なく、いつだって「明日は我が身」なのです。
だからこそ、会社の給料に頼らない収入源を個人で積み上げていく必要があるのです。
もはや「雇用されて生活費を稼ぐ=いつでも生活出来なくなるリスクがある」
ことと同じなのです。
だからこそ、本当にやりたいことを人生でやる為にも生活費だけでも、自分達で生み出せるようにならなければ、今の時代を生き抜くことは出来ないのではないでしょうか。
雇用されているだけでは、ただ単に魚を与えられるだけの生活であり、魚の釣り方を知らない自立出来ない人間そのものなのではないでしょうか。
いつだって世界は酷なものです。
「明日は我が身」と思って、真剣にお金を自力で生み出せる個人として努力していかなければ、いつだって住む家を失う恐怖と隣り合わせで生きていかなければならないのです。
その為にはむしろ会社を利用してやるぐらいの気概を持っていた方が、ちょうど良いのかもしれません。
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