小さい頃から「夢を持て」と大人達に言われてきたが、実は夢を持つことで人生の大きな罠にハマってしまうことが分かります。
夢を持つことは人生の「ワナ」、お金持ちは夢を持たない。

学生の頃に「将来の夢は特にありません」と言うと、お前は冷めた人間だなと罵倒されることもありました。
しかし夢を無理矢理に持つことで社会的な圧力に屈してしまい、ムリに夢を作ることは2つの「ワナ」にはまってしまうのです。
「夢」は新たなスタート地点に過ぎないと言う「ワナ」。

そもそも夢とは本質的に考えると「目標」と同じことであるのです。
目標を達成することで、実際はそこが次のステージでの新たなスタート地点でしか無いのです。
そのことをしっかりと理解していないと、最終的にバーンアウト(燃え尽き症候群)となってしまいます。
いい例が大学受験などで目標の大学に受験勉強を毎日頑張ったことで、見事に目標の大学に入学することです。
夢を達成した瞬間に達成感で燃え尽きてしまい、それ以上前へ進む力が消え失せてしまうことがあります。
そういった例で、合格した大学内で何も興味を持てなく大学を中退してしまう学生も多々見受けられます。
野球のイチロー選手は小学校時代の夢で「プロ野球選手になる」と決めていたそうでしたが、人生とはむしろプロ野球選手になってからの方が長いのです。
プロになってからも毎日の厳しいトレーニングを重ね、一時も休む暇などはありません。
そして「メジャーリーグに行く」と言う新たな目標を持った時も、その目標を達成後は新たなスタート地点に立たされるのです。
「夢」とは新たなスタート地点の始まりであり、人生においてそれは「通過点」に過ぎません。
「夢」は達成したら終わりでは無いことを十分に理解する必要があります。
「夢」には他の選択肢を隠してしまう「ワナ」がある。

また「夢」には縛られすぎることで、人生における他の選択肢が見えなくなると言う盲目的な部分を持ち合わせています。
人生には貴重な「チャンス」が巡ってくる事が多々あります。
そのような「チャンス」が舞い込んできても、「夢」というものが邪魔をして「夢」の為だからとムリに我慢をしてしまい、チャンスを逃してしまう事があります。
「夢」には、人生において「他の選択肢を選ぶ」という行動を制限してしまう側面があるのです。

「夢」に縛られすぎることによって、人生において重要な選択を迫られても、柔軟な選択をすることが出来なくなるパターンがあるのです。
ですから「夢」に固執するあまりに、人生における貴重な機会(チャンス)を蔑(ないがし)ろにしてしまわないように、気を付ける必要があります。
第三者から客観的に見た、自分自身が気付いていない才能などもあることを考えると、新たな側面から発見された自分の才能を見過ごさない余裕も必要なのです。
自分自身がやりたいと思ったことを、その瞬間にやれる心のキャパシティというものがあれば、いざ自分の人生でおかしいなと思った時に、軌道修正する柔軟な思考が発揮されます。
「夢」というものに縛りつけられるあまり、本来の自分の人生を謳歌出来ない場合もあるので注意が必要なのです。
結論:「夢」が無くても「軸」を持てば強く生きていける。

今回重要な点は夢を持つのが正しい、正しくないという議論ではありません。
自分自身の人生が苦しくなるのであれば、世間の「型」というものにムリに当てはまる必要は無いという選択肢を知ることで、人生というものが生きやすくなるのです。
実際に現時点で自分に壮大な「夢」を持ち合わせていなかったとしても、生き方の「軸」さえ定まっていればいいのです。
「軸」とは「自分の価値の出し方」であるのです。
自分の人生の「軸」が定まっていれば、人生がどのような局面に陥ったとしても、発想や行動がブレなくなる根拠となるのです。
それにより「目標の変化」「時代環境の変化」があった際に柔軟に対応することが出来ます。
「夢」とはスタート地点でもあり、人生において一つの手段や方法でしか無いのです。
そこからが新たな人生の始まりであることを考えると、「軸」を持つことの重要さがよく分かります。
しかし「夢」には大衆の心を動かす未知の力があります。
自分1人では決して達成出来ない目標や、他人を巻き込んでいかなければならない状況下では、自身の「夢」が明確でないと目標を達成することは出来ません。
それに「夢が特に無い」という人を人間は特別応援したいとも思うわけがありません。
「少年よ大志を抱け」というクラーク博士の言葉にもある通り、「志」や「夢」は時に絶対に必要になる場合があります。

自分の「軸」を持った上で、「夢」や「志」を同じベクトル上に重ね合わせる事が出来れば、例え夢がどのような結果になったとしても、次の新たなステップへと進む事が出来るのです。
「燃え尽き症候群」のように人生で燃え尽きる時は、自分の命が尽きる時だけであればいいのです。
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