コロナウイルスによる感染被害が未だに続いていて、東京都内での1日の感染者も100人を平気で超える日々が連続しています。
死者も増える一方で、日本でのコロナウイルスの感染被害はこれからピークを迎える可能性を示唆(しさ)しています。

日本のコロナウイルスの感染被害はピークはこれから?

日本や韓国は諸外国に比べると、コロナウイルスの感染者が確かに少ないのですが、それに安心することは出来ないそうです。
公衆衛生学専門の渋谷健司教授は次のように警鐘を鳴らしています。
「検査数が違いすぎるので単純に死亡者数や死亡率の比較はできない。各国の感染フェーズが大きく異なる。医療制度・準備状況も異なる。日本ではこれから重症者や亡くなる人が増えてくるだろう。安心するのは早いと思う。違いを生じさせる原因にBCG説があるのは知っているが、今のところエビデンスは無い」
出典:FNN PRIME online
日本ではそもそもPCR検査自体が受けたくても受けられないような状況となっています。
その検査の結果待ちで自宅待機をしていた男性が間に合わずに死亡した件もあるのです。

感染者の数字が少なく見えるのは「無症状感染者」が含まれていないから。

結局のところ感染者が少なく見える理由は、「無症状感染者」が感染者として数字に現れていないことが原因であるのです。
そう考えると日本政府が発表している感染者の数よりも、本来はもっと多く感染者がいることが予想されるのです。
以前よりも諸外国では多少収束してきたものの、日本ではこれからがピークだなんて考えたくもないものですが、心して準備しておかねばならないかもしれません。
ワクチンや治療薬の完成は期待は出来るが、時間が掛かりそう。

現在、ワクチンの完成目標としての期間は18ヶ月を目指しているようです。
しかしこの期間で世界に普及させること自体が早い方で、実際には難しい側面もあるのです。
そもそも自然感染で集団免疫が作られなければ、海外からまた感染者が戻ってくればまた同じことが起きてしまうようです。
コロナウイルスによる感染被害は冬に向けて第二波が来るとの見方も出ている上、日本で集団免疫を作ろうとして国民を感染させれば、高齢者の多い日本での死者は今よりも増えてしまいます。
その数は何十万件にものぼることが予想される程です。
そういった側面を考えると、本来なら日本でも「ロックダウン」を取る必要があるのですが、それも法律に縛られて出来ないのが現状なのです。
今の日本の医療体制では人数のキャパに耐えられない。

日本のICUや集中治療室のキャパシティーは虚弱との見方がある為、コロナウイルスによる感染者が爆発すれば医療崩壊が起きてしまうのです。
日本の人口に対して、集中治療室のベッドが明らかに足りていない上、先進国に比べるとその数は非常に少ないものと見られています。
もし感染者が莫大に増えるようなことになれば、ニューヨークのように「命の選別」をしなければならない状況が毎日起きてしまうのです。

結論:「ロックダウン」を宣言出来ない日本は長期戦になること間違い無し。

諸外国では感染拡大を防ぐ為に、適切なタイミングですぐさま「ロックダウン」をかけてきました。
本来なら感染を食い止めるには「ロックダウン」がベストだからです。
しかし「ロックダウン」と引き換えに経済が悪化するのは確実なので、本当はどの国も「ロックダウン」なんてのはやりたくなかったのです。
それでもやらざるを得ない状況だから各国は踏み切った訳ですが、日本は中途半端な感染症対策を今もなお続けています。
法律が厳しいせいでもありますが、それが原因で感染拡大しているのが現状なので、これから長期戦になることがほぼ確定しています。
どうやら明治以来から変わっていない感染症対策によって、現状の感染拡を止めることが出来ていないようです。
ワクチンや治療薬が完成するまで時間が掛かることは確実なので、個々人が当たり前の手洗いうがい、外に持ち出した物の消毒などを怠らないように日々継続するしか無いのです。
結局私達がコロナウイルスに出来る対策は、風邪やインフルエンザ対策とほとんど変わらないのが現状なのです。
「当たり前のことを、日々当たり前に徹底して行動に落としていく」
これが自分の命を守る唯一の手段だと言えるでしょう。
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