もう日本では過去のように、普通に暮らすことすら難しいのかもしれません。
高度経済成長後の日本は今に比べると順調に景気が上昇していたので、新入社員の給料は毎年UPするような右肩上がりだったようです。

今回のニュース記事の筆者を例にあげてみると、1985年(昭和60年)に初めて社会人となっています。
初任給が12万円で独身寮や生活費を覗いて生活を普通に送っていても、手元に残るお金は5万円〜6万円は残るような時代で、給料の半分近くが手元に残ることを考えると中々素晴らしい時代だったのではないでしょうか。
そんな中、個人や社会全体が閉塞感を全く感じていなかったというのですから、今とは比べようにもならないような時代だったのです。
右肩上がりの経済であれば誰もが不安を感じずに働くことが出来るのですから、当たり前といえば当たり前なのですが、本当に素晴らしい時代だったというのが伝わってきます。
日本経済の復活は無い?これからの生きる術はケチに徹するしかない。

35年前の日本は生活水準も工業技術水準もアジアNo.1を誇るほどの、経済大国だったので海外赴任をすること自体にメリットがあまり無かったようで、むしろそれが理由で会社を辞めるというのが正常な判断だったようです。
現在では中国、インド、韓国、インドネシアの国内総生産(GDP)の合計額が米国に匹敵するほどの経済大国へと変わったので、今では海外赴任は高級取りとしては当たり前の文化になっています。
つまり過去の日本は普通に働いているだけで十分な生活を送れるほどの経済大国であったのにも関わらず、現在はそれらを完全に失って他国のアジア勢に完全に追い抜かれているような状況なのです。
日本の企業は自転車操業状態?

今年コロナショックによって発覚したことは、日本の会社は現金をあまり持ちあわせていないので、経済が少しでも回らなくなると簡単に会社は潰れてしまうような「自転車操業」の会社が多いことが分かりました。
もはや今の日本の姿を見て、誰もが思うことは「この先の日本に希望の光が見えない」というような状況だと何となく感じているのではないでしょうか。
日本は少子高齢化も進み、税収も減って年金制度も破綻し、お金持ちも日本での税金が高いと言う理由で海外移住してしまうほどの、人材流出も起きているような状態なのです。

お金持ちですら日本から出て行ってしまうのに、もはや日本で暮らすメリットとはいったい何なのだろうか疑問にすら思えてきます。
お金持ちでないほとんどの日本人に出来ること。

この衰退した日本で多数の人がサラリーマンやOLとして働いて生活をしているわけですが、もはや限りある給料で出来ることなんてのは「節約」に徹することぐらいでしか生きていくことが出来ないのが現実です。
無駄な会社の飲み会や、コンビニで定価で商品を買うこと。
喉が乾いたら自販機で当たり前のように飲み物を買う行為などの、本当に小さな出費の積み重ねが自分達の財産を少しずつ失わせているのを自覚しなければなりません。
それらを節約して、ケチに徹することでしか財産を増やす方法が無いのが現状なのです。
世間の風潮ではケチであることは軽蔑の目で見られるようなところがありますが、それら節約を徹底することは、実はこの衰弱した日本から脱出する為の唯一の方法なのです。
結論:ケチに徹することは、人生を本気で生きることである。

衣食住全てにおいて、本当に必要か必要でないかを、常に本気で考えることが出来る人が、最後に財産を残すことが出来るのです。
その徹底的なケチによって生み出された「資産」をどう増やしていくかで、私達の人生は好転するかしないかが決まります。
今回コロナショックによって仕事が減った人や職を失った人は、お金の大切さを身を持って体感したのは間違いありません。
そして日々の節約がどれだけ自分の人生に影響を与えることかも、恐らく実体験で分かっているはずなのです。
これからの日本はもう過去の右肩上がりの経済になることは、ほとんどの確率で無いことが分かっている以上、生き残っていく為には人の目を気にせず「ケチに徹する」ことが出来る人だけが人生を切り開いていけるのです。
節約によって生み出された資産を有効活用出来る人だけが、日本での貧乏サバイバルを生き抜いていくことが出来ると私は本気で思っています。
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