コロナウイルスのパンデミックにより世界経済が不安定になっている今、投資に関するアンケートを「合同会社フォーキャッシュ」という会社が調査したようです。

コロナショックで株、FX、不動産、皆何に投資しているのか。

このアンケートは全国200名の男女に行なったもので、属性もバラバラに調査したものであることが分かっています。
投資をしている人と投資をしていない人の両方でアンケートを取っているので、一般的に皆投資についてどのように考え、捉え、向き合っているのかが分かります。
日本の人口に対して、アンケートを取ったサンプル数が若干少ないようにも感じますが、参考程度には出来そうな調査ではあるのかなと思いました。
現在何らかに投資している人は5割を超える。

このアンケートによる調査では52.5%(105人)の人が、何かしらの投資をしているというデータになったようです。
あまり日本人は投資をするような文化が染み付いていないので、結構有力なデータとして見て取れるのかなと感じました。
元々が「30代運用男子!!」という投資メディアである会社の調査なので、投資をしている層よりのアンケートなのかもしれません。

投資を始めた時期はいつ頃?

その中で投資を始めた時期を調査したところ「2年〜5年以内」が40人、「1年以内」でも30人という数値が出ていることもあり、5年以内に投資を始めた人が7割を超える結果となっています。
やはり会社でがむしゃらに働き続けた先の保障が無い現代社会では、投資への注目は高まっているのが分かります。
しかしこの5年以内は株式市場も右肩上がりだったものの、コロナショックで一気に暴落した為、暴落による大損を経験した層もどうやら多いようです。
損失が出た人は6割を超える結果に。

投資先のメインは株や投資信託が3分の2以上を占めており、3月のコロナショックでは62.8%もの人が損失を被っているようです。
その中でも上手く資産運用出来た人もいるようですが、大概が損失を被っていることを考えると、やはり投資自体は必ず成功するものでないことが分かります。
そんな苦労をしても投資はする必要があるのか、今の時代では非常に問われる場面が多いことでしょう。
何もしなければ、老後破綻を迎える層がほとんどだということを考えると、もはや投資をやらざるを得ない状況となっているのは明らかです。
今現在投資をしていない人も、7割は投資を始めるか考えている。

このアンケート調査で投資をしていない層に取ったアンケートで、今後投資をする予定はあるかどうか尋ねたようです。
投資をしていない人の中でも76人という69%の人が、今後投資をするかどうか検討しているようです。
その原因はやはり「老後資金2000万円問題」「年金受給年齢の引き上げ問題」が人生においてネックになっているのです。
今現在働いていても生活が大変なのに、最後には老後の資金も足りなくなって、年金も今まで貰えていた年齢から貰えなくなることが今後予想されます。
そうなると定年後と年金受給年齢の間にブランクが生まれてしまう可能性が非常に高いわけで、その間の生活費は何かしらの収入源を作らないといけないことになります。
そうなると退職金もしくは貯金を食いつぶすか、定年後も何かしらのアルバイトをしないといけないことになります。
結局頑張って働き続けた先に地獄が待っているのが目に見えているような状況なのです。
やはり、その関係から今後は自力で「資産形成」をしないといけないという危機感が投資をしていない人にも危機感を感じさせ、投資の必要性を理解されつつあるというのが窺(うかが)えます。
基本的には投資を始めようか検討している人の中で、多くの人が「株式投資」を検討しているようです。
結論:投資が一般的に普及される世の中に変化しつつある。

昔の高度経済成長時代では働いて稼いだお金を銀行に預金しているだけで勝手に貯金が増えていきました。
定期預金さえしてれば利子が10%も付くような時代でもあったわけですから、その当時で考えれば確かにがむしゃらに働いて貯金するだけで老後なんて余裕だったのです。
しかし時代は不景気へと変わり、貯金をするだけでは1%も増えない時代と現在は変わりました。
もう過去の手法ではお金を増やすことが出来ない時代になったのは確実なのです。
終身雇用も崩壊寸前、もはや既に崩壊しているとも言われる現代社会では個人が「資産形成」をするスキルを身に付けないと生きていけない世の中になりました。
これからは勤め人であっても「投資」というものとしっかりと向き合って、「資産形成」の為の絶対的に必要なものとして取り入れなければならないのです。
新しく取り組まなければならないことに関しては、やはり不安がつきまとうものです。
投資は失敗のリスクもありますが、それでもその失敗を乗り越えてでもやる価値のものであると私は思います。
失敗を恐れて平坦な道を歩いていても、その先に果たして明るい未来が待っているのでしょうか。
むしろ今の時代では平坦な道に見えても、病気だったり突発的な出費があったり沢山の「落とし穴」がどこかしらにあるような状況ですし、しまいには交通事故のような地雷を踏んでしまえば一生働くことが出来なくなる可能性だってあるわけです。
私も大学卒業前に交通事故に遭った経験もあり、人生は平坦な道に見えてもいつどうなるか分からないものなのだと身を持って体感しました。
やはりそのようないざという時のリスクヘッジの為に、自分自身が働かなくても収入が発生するような装置を、自分自身で築き上げていくことが必要な時代なのだと確信しました。
こんなマイナスな空気が蔓延するような時代ですが、「投資」というものに誰しもが向き合って、もはや「義務教育」の一貫として組み込む必要性すら感じます。
もはや投資は特別な人がやるものでは無く、今後は日本の文化として誰しもがやって当たり前のように根付いていくような気がします。
その中でも「株式投資」が主流な世の中になりつつあるようです。
今はまさに時代の変わり目なのかもしれませんね。
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